為替変動が企業の利益に与えるインパクトはすさまじい
ものがあります。ちょっとやそっとの企業努力で稼いだ
利益などあっと言う間に吹っ飛びます。
下記のポイントについて必ず相手方と交渉して決めて
おくようにしましょう。
①どこの国の通貨で払うか?
②為替相場を考慮するなら、いつ、どこで発表された、どのような
種類の為替レートにするのか?(対顧客相場、銀行間相場等。
対顧客相場でもTTS、TTB、at sight、usance等、色々とある
ので経理担当と必ず相談して決めること)
③大幅な為替変動があったときはどうするか?
もし、価格の見直しをすることに合意しているのであれば、必ず
その見直し方法について計算式等で詳細に契約書に記載する
のが望ましいです。
例)
In the event that the TTS rate of US dollar for
the Japanese Yen quoted by NIKKEI newspaper
(hereinafter called "Exchange Rate") on the date
of signing of this Agreement has been fluctuated
by more than 10 yen compared with the value of
Exchange Rate on the date of issue of invoice,
the amount of invoice shall be changed in accordance
with the Exchange Rate recaluculated upwards or
downwards by a half portion which exceed 10 yen of
fluctuation.
契約締結日における日本経済新聞掲載の円の対USドルTTSレート
と比較して請求書発行日の同レートが10円以上変動したときは、
10円を超える部分の1/2を増額/または減額したレートで請求金額
を変更することとする。
なお、計算が複雑になる場合は文章で示すとわかりにくいので
計算式をそのまま記述すると間違いが少ないのでお勧めです。