良し悪しよりも好き嫌い
業務提携契約専門の行政書士 遠藤です。
先日から読んでいる下記の本で、会社を判断するには
「良し悪し」ではなく「好き嫌い」が大事、というような
ことが書かれていました。
↓ ↓ ↓ ↓
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140813-00010000-biz_flier-nb
例えば、週刊誌などにユニクロがブラック企業だと
書かれることがあります。
・仕事が厳しい
・皆、疲れ果てている
・人間性崩壊
などなど。
でも「いやー仕事がきついなー」と言っているユニクロの店員が
総合商社に転職したら、
「はい、今からシリアに言って100億円の
原油開発の商談を1カ月以内にまとめてこい!」
などと平気で言われる訳です。
ブラック企業どころの騒ぎではなく命が危ないかも?^^;
でも「仕事がきついなー」という人がいる一方で、
「仕事がきつければきついほど燃えてくる!、
プレッシャー大歓迎!ガンガン行きますよ!!」
と言う人もいる訳です。
そのような人は自分が勤めている総合商社をブラック企業だな
どとは言わないでしょう。
要は、「良し悪し」をすぐに持ち出すのではなく自分の
「好き嫌い」をもっと見つめるべきだということらしいです。
これ、業務提携の交渉に変換すると下記のようになります。
◆「良し悪し」=法律でどのように規定されているか?
●「好き嫌い」=自分はどうしたいのか?
以前からこのメルマガで何度も書いていることですが、
こと業務提携の契約においては、法律(=良し悪し)の規定が
あるものの、それよりも当事者の合意(=好き嫌いをすり合わせた結果)
の方が優先されるのです。
なのにも拘らず、「契約書」とか「契約交渉」というキーワードが
出てくると、すぐに思考停止に陥って、好き嫌い(=自分はどうしたいのか?)
を見つめなおすことをやめてしまう経営者が多いのには
本当に驚きます。
例えば、ある製品の保証期間について、
「遠藤先生、この保証期間については法的には
どれくらいに設定するのが妥当でしょうか?」
などと聞かれます。
その度に
「知らんちゅーの!そんなこと!^^;」
と声を大にして言いたくなります。
当たり前ですが、どれくらいの期間保証するかなどは、
その製品の特性、価格、そして相手方との力関係などを総合して、
最終的には好き嫌い(=自分はどうしたいのか?)で決まるのです。
それも決められないようだったら本当に相手からも
なめられてしまいます^^;
もしあなたが、「うーん自分もそうかも。。」と、思い当たる節が
あるのであれば少しずつでも変えていくことを強くお勧めします。
そして、もっと自分の好き嫌い(=自分はどうしたいのか?)に
向き合ってみてくださいね^^
またメールしますね。
遠藤祐二