さて今日は、
遠藤の友人で飲食店のコンサルタントを
している人の話をしたいと思います。
仮にAさんとします。
Aさんは結構やり手のコンサルタントなので
そのコンサルティングフィーも結構します。
ここでは話をわかりやすくするために仮に
1カ月で100万円もらっているとしましょう。
とあるイタリア料理店のコンサルティングを
するにあたり、料理店のオーナーから、
「Aさんすみません。コンサルティングフィー
は全額成果報酬でお願いできませんでしょうか?」
「売上の30%でいかがでしょう?」
と頼まれました。
その料理店の月額売上の平均は500万円だったので、
500万円×30%=150万円
「まー悪くないかな。。」と思いAさんは承諾しました。
ところが契約直後、近所に大手のイタリアンFCチェーン
ができてこのイタリア料理店の売上は激減。
月500万どころか100万円にも行きません。
でもAさんは頑張ります。
1年間もするとAさんのコンサルティングのお陰で
売上も1,000万円/月までコンスタントにあがる
ようになりました。
そして、その頃には従業員のスキルも上がり
以前ほどAさんがお店に行って指導しなくても
売上が落ちることはなくなりました。
こうなると逆にオーナーに欲が出てきました。
Aさんに特段何をしてもらっている訳でもないのに
毎月1,000万円×30%=300万円
を支払っているのが段々惜しくなってきて
Aさんとの契約を解除しようとしました。
Aさんとしてはたまりません。
「最初の1年間、損をしても頑張って指導して
あげたのに、どういうつもりなんだ??!!」
となり、オーナーと大喧嘩!
結局泥沼の訴訟へと発展しました。
これ、実話です^^;
これは、世の中の多くの経営者が見落として
いるポイントなのですが。
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長期間に渡って両当事者にとって
満足のいく料率の成果報酬額などない!!
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のですよ。
別の言い方をすると、契約締結時に決めた
成果報酬額で2年も3年もビジネスをやろうと
するその発想がそもそも間違っています。
よってこれは何も成果報酬型ビジネスに限らず
全ての継続的取引に言えることですが、
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必ず定期的に諸条件の見直しミーティングを
両当事者で協議する。
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という条文を契約書のどこかに規定しておくことが
とても有効です。
ひょっとするとあなたは、
「えー?そんな面倒なことやってらんないよー」
と思うかもしれません。
お気持ちは非常によくわかります。
でもその場合は、
「上記のAさんのような目に会うのとどちらが良いだろう?」
という質問を自分自身にして回答をしてからにすべきです。
特に、あなたが今、成果報酬型でビジネスを
やっているまたはこれからやろうとしている、というときは
ぜひ、上記のことを頭に入れておいてくださいね。
またメールしますね。
遠藤祐二