契約書などなくっても大丈夫かも?
業務提携契約専門の行政書士 遠藤です。
遠藤のクライアントで、ハワイに本部があるレストランの
フランチャイズに加盟し、日本でハワイアンレストランを
経営している人がいます。
仮にAさんとします。
ハワイと言ってもアメリカなので立派な契約社会です。
また、フランチャイズ契約と言ったらもっともトラブルが
多く発生する契約形態なので、最近は日本でも分厚い契約書を
準備する経営者が増えています。
ところがこのAさん、ハワイアンレストランのFC本部とは全て、
「口約束」でビジネスを進めています。
一応形式上、外部の弁護士が作った契約書はあるそうですが
実際には契約書に記載された契約書とは全く異なる条件を
「口約束」で合意し、それでやっているとか。
さらに口約束と言ってもAさんはそれほど英語が話せる訳
でもありませんので、細かい条件までコミュニケーションが
取れている訳ではないそうです。
それなのに過去15年間も1回もトラブルがなく、
FC本部との関係はとても良好だそうです。
Aさんがこのフランチャイズに加盟する前に
やったことと言えば・・・
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お店を出す前に、徹底的にFC本部の代表者とゴルフに行った。
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ということだけだとか。
30回ぐらい一緒に行ったそうですよ^^
その間に、
「この人なら何があっても絶対大丈夫!」
「細かい書面で条件のことをグタグタ言ったら帰って
関係が悪くなる!」
と判断し、フランチャイズに加盟したとか。
こんな人いるんですよね^^;
確かに交渉で細かい条件をグタグタ言ったことが原因で、
関係が悪くなることはあります。
また、実際のビジネスを始める前に相手方の人間性をロクに
確かめもせずに契約締結して失敗することもこれまたよくあります。
というか相手の人間性を確かめるのが億劫なのでそれに比べれば
比較的な簡単な、交渉条件を細かく規定することに時間と費用を
かけるのかもしれません。
でも優先度から言えば、
STEP1⇒相手の人間性を確かめる
STEP2⇒細かい契約条件を詰めていく
ということになると思います。
恐らく多くの経営者がSTEP1は飛ばしてしまっていると
思います。
でも、それではSTEP2の努力などいくらしても無駄になる
リスクがあります。
よって、あなたも契約交渉に臨む際にはまず、
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相手方の人間性を確かめる!
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ということを考え付くありとあらゆる手段を講じて
やってみることをお勧めします。
ここさえできていればAさんのように契約書など不要
になるかもしれませんよ^^
またメールしますね。
遠藤祐二