ちょっと話をやめてもらっていいですか?
最近、「話す力」や「声」の専門家と呼ばれる人達が
ネット上で盛んにセミナーをやっていますね。
遠藤は今まで、その記事を読むたびに訳もなくとても
不愉快な気分になってしまうことがよくありました。
自分も以前はプレゼンテーションのサークルを運営したり、
しょっちゅうセミナー開催して話す力や声の重要性をよく
わかっているのにです。
なんでだろう?と昨日ちょっと過去の記憶を辿って
みたのですが、やっと思い当たりました。
3年前、まだ起業したばかりの頃、とても有名な
セミナー講師の契約書の仕事を請け負ったことがあります。
このメルマガを読んでいるあなたも絶対知っているような、
超有名人です。
とても光栄なことだと遠藤も喜んで仕事を受けたのですが・・・
とにかく、自分の発言を文章にするのをとても嫌がる人でした。
そしてお金の支払いもとてもいい加減でした。
あなたは自分が口にしている主張を文章にしようとした途端、
固まってしまうことはないですか?
ありますよね?
そうなんです。
発言するだけだと「証拠」が残らないけど、文章にするとそれが
隠しようのない「証拠」として残ってしまう。
だから人は、自分の主張、責任、義務を文章にすることを
本能的に恐れるのです。
遠藤に契約書の依頼をした人もその典型的な人でした。
契約書作成は自分の主張、責任、義務を勇気をもって
文章として表現する作業。
その覚悟もないくせに、「証拠」が残らない「話」ではいつも
ぺらぺらとたいそうご立派な事を語っている。
そして、証拠が残らないことを良いことに、前言を何度も撤回し、
自分の責任も果たさず、お金の支払いもいい加減。
そんな経験をしてしまったからこそ、話し方や声の達人と呼ばれる
人達を本能的に嫌ってしまうのかもしれませんね。
いかんいかん!こんなことでは(笑)
でも、これ結構、その人が信頼に値するかどうかを見極めるのに
使えるんです。
もしあなたが、誰かと業務提携をするとか、何か仕事を頼もうと
思う時に、相手方がペラペラと話し始めたら、ちょっと制止して
こう頼んでみてください。
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すみません。
ちょっと私の理解力が足りなくておっしゃっていることを
誤解してしまうかもしれないので、もしできましたら何かメモにして
メール等で送ってもらえないでしょうか?
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ここで冷静に観察するのです。
・あーわかりました。いいですよ!と言ってくれるか?
・すぐに対応してくれるか?
・送られてきた文章は明確でわかりやすいか?
話を聞いていただけではわからなかった、相手の本当の姿が
見えてきます。
これだけの材料でもかなり相手を見極めるのに役に立ちますよ。
是非試してみてくださいね!
また、メールしますね。
遠藤祐二