1,000万円が一瞬にして。。。
業務提携契約専門の行政書士 遠藤です。
昨日、遠藤の友人から電話がかかって来て相談を受けました。
友人は、あるAという投資ファンドに1,000万円預けて
運用してもらっていたそうです。
ところが実際には、そのAは更にBという別の投資フォンド資金を
預け、実際の運用はBが全て行っていたらしいのです。
実はそのBがとんでもない会社だったことが発覚しました。
詐欺まがいの手口で資金を集め、きちんとした運用はほとんど行わず、
集めたお金のほとんどを自分達の私的な目的に全部使って
しまっていたというのです。
友人はBの存在を全く知らされていなかったので、
今Aに1,000万円の返金を求めているそうなのですが、
肝心のAが、
「いや、私達も被害者です。よってBから返金がない限り、
1,000万円の返金は無理です。」
と開き直っているそうです。
酷い話ですよね^^;
遠藤は金融商品と不動産に関しては全く知識がないので、
上記のトラブルが今後どのように裁判等で解決するのかは
よくわかりません。
友人が一日も早く出資金を取り戻せるように祈るばかりです。
これ、実は似たようなケースは業務提携に係る契約でも
起こります。
例えば、あなたがAさんにお仕事を頼むとします。
・ホームページを作ってもらう
・調査をしてもらう
・製品を製造してもらう
・何かの工事をしてもらう
などなど色々あることでしょう。
契約書的には「業務委託契約」などのタイトルがつきますが、
時々あなたにお仕事を頼まれたAさんが、自分一人で仕事を
完了できない場合があります。
って言うか多くの場合そうです。
そのような場合、いわゆる下請けのような位置付けで、
Aさんが自分に委託された業務の一部または全部をBさんに
お願いすることがあります。
この時にもしBさんが問題を起こしたらどうでしょうか?
例えば、
×預かった秘密情報を第三者に漏えいする。
×預かった図面等の知的財産を悪用する
×欠陥だらけの商品を製造する
などなど色々あることでしょう。
あなたとしては面識もないBさんに責任を追及するのは
ちょっと億劫ですよね?
なので、もしBさんが問題を起こした場合はAさんも
連帯責任を負わせるように契約書に規定することが
とても大事です。
言いかえれば、AさんがBさんの連帯保証をすることが
Aさんがお仕事をBさんに下請けに出せる条件として
しまうのです。
そのためには、業務委託ををする前に、
「この仕事はAさん一人で全部やりますか?」
「それとも一部を外注しますか?」
と必ず確認することを忘れてはなりません。
考えてみれば当たり前のことですが、非常によくトラブルに
なるポイントの一つです。
あなたが誰かにお仕事を依頼するときはちょっと注意するように
しましょう。
またメールしますね。
遠藤祐二